INTERVIEW

まず総集編の感想を教えてください。

河西: 尺の都合上、当然アニメ第1期からカットされるわけですけれど、なんの遜色もない出来栄えになっていました。ひとくくりに総集編といってもいろいろありますが、この総集編は新たな発見ができる作品になっていると思いました。もちろん大きいスクリーンやよい音響で見られるのもうれしいですし、『怪獣8号』がそういう環境で見ると映える作品ということがよくわかります。

加藤: 少しニッチな視点になりますが、音楽ですね。アニメ第1期は毎回、映像に音楽をつけていくフィルムスコアリングをやっていました。今回総集編になったことでカットのつなぎが変わったので、そこで音楽のつけかたも変わってきており、そこに注目するとより楽しめる総集編になっているなと思いました。

新: 総集編は、カフカに注目する作品としてぎゅっとまとめられているので、気持ちよくみられる作品だと思いました。映像の力、音の力をまとまった状態で浴びるという映画的体験が、味わえると思います。観た後にアニメ第1期を見直していただいて、その後、また劇場で「保科の休日」含めて見ていただくと、細部も含めてさらに楽しんでいただけるんじゃないでしょうか。

同時上映の「保科の休日」については、
どうでしょうか?

河西: 最初は一体何を見せるんだろう、と思いました(笑)。「いや、休日といいながらなにかバトルがあるんじゃないか?」とか、台本をもらうまではいろいろ考えましたね。

加藤: 僕は……タイトルが「保科の休日」なのでまず「出番があるのかな?」って思いました。でもいざ台本をもらってみるとレノと伊春がいっぱい出ていて「よっしゃ!」と。

新: もともと保科副隊長は好きなキャラクターなので、発表されたときから楽しみにしていました。台本を読んだら、伊春もいっぱい登場していたので、うれしかったですね。

「保科の休日」はタイトルどおり
楽しそうな内容のようですね。

河西: 休日は休日でしたけど、蓋を開けてみたら「保科は休んでたのかな?」という感じもあり(笑)。でもそこに彼のよさというか、すごく隊員たちのことをよく見ているということがわかるお話になっていますね。普段の防衛隊員たちの姿を楽しんでもらえればと思います。