INTERVIEW

総集編の上映が決まったときの
感想を教えてください。

福西: 実は私はアニメ第1期も折に触れて何度も見返しているんです。それでもまずはワーッって驚きました。そして次に「どこにフォーカスした構成になるんだろう?」っていうワクワクが来ましたね。

瀬戸: 改めて1期を振り返ることができるのはうれしかったです。きっとなにか一本軸を通した構成になるでしょうから、アニメ第1期を通して見るのとはまた違う充実感があるだろうなと思いました。

総集編を見て、おふたりが
印象に残ったシーンを教えてください。

瀬戸: 絞るのは難しかったんですが、今回総集編を見たことで改めて印象に残ったシーンが3つありましたので、そこをピックアップしました(笑)。

福西: おお!

瀬戸: お話の順番でいうと、まずキコルが斧型の専用武器を使うところ。あれがめちゃくちゃかっこいいと思いました。

福西: 「私が、圧倒的なパワーで、正面からぶち抜けばいいのよ!」ってところですね!

瀬戸: そうそう。刃が光っているというアニメならではのプラスアルファが加わって、ほんとかっこよくて、キコルがさらに好きになりましたね。2つ目はミナが立川基地に戻ってきて、専用武器でドーン! と決めるところ。

福西: 「今度は私が射抜く番だ」というミナの台詞がいいですよね。

瀬戸: さすが隊長ですよね! 隊員たちの期待があまりに大きいんで、私自身も総集編を見ながら「がんばれ! いけ!」という気持ちになっちゃいました(笑)。……そして3つ目は、その直後にカフカがすごい顔で泣いてるところ。

福西: (お芝居しながら)「やっぱり間違ってなかった……。俺がガキの頃からなりたかった防衛隊……」

瀬戸: (笑)。カフカの顔があまりに印象的で、何度も見ちゃいました。でもあの一連のシーンには今回の総集編に込められた思いが一番詰まっていると感じられて、とても印象に残りました。

福西さんは、ひとつには選べないかも
しれませんが、どうでしょうか。

福西: じゃあ、せっかくなんで麻沙美さんのお話をそのまま引き継いでお話をできれば。私、この作品の劇伴が大大大好きで、音楽の坂東祐大さんも大リスペクトしています。そして総集編の終盤は、私も当時ものすごく気合が入って収録したパートで、収録が終わった後の達成感を今も覚えているのですが、その時に流れるのが、サウンドトラックの最後の収録曲、アニメ第1期では第10話で流れた「Never Break Down」!達成感の記憶が蘇ったところに加えて、この曲が総集編で流れたことが本当にうれしくて、とても印象的でした!

総集編をとても楽しまれたようですね。

瀬戸: そうですね。やっぱり映像と音の迫力を映画館でみなさん一緒に楽しんでいただけるのはうれしいですよね。カフカの「ミナの隣に立つぞ」っていう思いが軸になっている総集編だったので、カフカの顔をよく見る作品だなと思いました(笑)。

福西: (笑)

瀬戸: やっぱり作品として見ると主人公のカフカに寄り添っちゃうというか、カフカが経験したことが私の中に流れ込んでくる感じがありましたね。

福西: 構成を見ていい意味で「スタッフのみなさん、やってくれたな」と思いました(笑)。カフカがどう成長していくかが、よりビビッドにわかりやすくまとめられています。演じているし、アニメ第1期も何度も見返しているんですけど、やっぱりエンディングで泣いちゃいました。劇場でも多くのみなさんに楽しんでいただけるとうれしいです。